社会人11年目で、仕事のプレッシャーもそれなりにあり、プライベートも33歳独身バツイチでそろそろ身の振りを考えなければならない厳しい立場におかれている自分が、今年、突然、慶應大学ソッカー部のコーチをやるぞ!と決断した理由は・・・
- 慶應サッカーに対する【危機感】
- 慶應サッカーに対する【可能性】
- サッカーそのものに対する愛情
といったモノを、改めて強く感じたからだと思います。
一つ目の【危機感】を強く感じた出来事は、1部昇格のかかった2008年10月26日のvs東農大戦です。どんなことがあっても、昇格のかかったこの試合だけは、見に行く!と決めていました。それは、自分自身も4年生最後の年(1994年)、グランドマネージャーとして1部昇格を体験しており、尋常ではないチーム全員の努力の賜物が「昇格」であり、その瞬間は何としても自分の眼で見たいと思いました。ただ、昔の思い出に浸りたかっただけかもしれません…。当日、日吉駅からとぼとぼとグランドに一人歩いて到着すると、正直、知っているOBがほとんどいないので戸惑いました。誰か一人は来てるだろうと思い、誰も誘わなかったので…。(正確には、飯島という後輩を誘っていたが大遅刻。) 自分が昇格した4年生の時とは、あまりにも状況(当時は、入替戦方式で、且つ、相手が今まで一度も2部に落ちたことが無い早稲田ということもあり、西が丘が超満員だった)が違うので単純に比較すること自体が無意味だと理解しつつも、OBの関心の低さに少々寂しいなと思ったのと、現役の選手に申し訳ないなぁと思いました。OBが沢山来れば良いわけでもないし、チームが弱くちゃ駄目だし、けど、チームが強いだけでも駄目なのかもしれないし、プロではないが、限りなくプロに近い意識で戦う学生スポーツの難しいところではあるのだが…。ただ、上手く言えないのだが、このままでは、OBとソッカー部【というよりも、自分自身とソッカー部】の距離がどんどん離れていってしまうのではないか?という不安と、一方で高校・中学など慶應サッカー全体の繋がりも薄れてしまうのではないか?と漠然とした危機感というか胸騒ぎというか、言葉に出来ないsomethingを感じました。 【所要時間:55分】