2011年10月20日木曜日

■「クラブができるとき」

本日、日経朝刊の記事。
はじまりは、いつも、誰かの熱い思い。

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■フットボールの熱源 「クラブ育てる望郷の念」
2011/10/19付日本経済新聞 

 九州リーグに所属するFC KAGOSHIMAの創設のきっかけは少々変わっている。同じくJリーグを目指すヴォルカ鹿児島の足踏みが続くのを見た関東在住の鹿児島出身者が新たにクラブを立ち上げたのだ。
 発起人の一人の有川久志さんはいう。「東京に出てきて、40歳を超えたら望郷の念を抑えられなくなりましてね」。スポーツチームはその思いをぶつける対象として最適なのだろう。そこで「Jクラブをつくって鹿児島を元気に」という活動をスタートした。故郷を離れた人々の郷土愛が2年前のクラブ発足の源泉になったわけだ。
 関東に鹿児島の県人会は270もあるという。鹿児島市関東交友会幹事長の重信真一さんはこう話す。「故郷を離れて、最初は独りぼっちで寂しい思いをする。だから、サッカーを中心に『この指とまれ』というのはいいと思うんです。若い人も集まってきて、世代を超えた交流ができる」
 今季、チームは九州リーグで2位。8日の天皇杯2回戦ではJ2のFC東京と対戦した。東京・味の素スタジアムには約500人の鹿児島県人が集結。試合は0-4で完敗したが、FC東京サポーターから温かい「カゴシマ・コール」を受けた。
 地元での支援はまだ厚くない。徳重剛社長は「鹿児島の人たちがこの雰囲気を味わったことが、地元での熱が高まるきっかけになるかもしれない」と話す。試合後は有志が激励会を開催。150人近くが訪れ、選手やスタッフと歓談した。
 有川さんはこんな夢を抱いている。「チームが大阪に行ったら大阪の県人会が、札幌に行ったら札幌の県人会がこういう形で歓迎し、激励する」。鹿児島県人がわいわいと集まってチームを励ます。それによって、実は自分たちも元気になる。そして鹿児島が元気になる。(吉田誠一)

-------→日経電子版 

鹿児島を「慶應義塾」に、県人会を「三田会」に置き換えてみると…。ワクワクするのは、自分だけか…。
ちなみに、鹿児島県の人口は約170万人(約73万世帯)。
慶應義塾のOB・OG(塾員というらしい)は故人を除き32万人。三田会の数は、約860組織。ってな、数字よりも大切なのは、アイデンティティ。コミュニティに対するプライドだったり、憧れだったり、とにかく「思い」があるか否か。それが「故郷」なのか、「宗教」なのか、「会社」なのか、「母校」なのか、色々あっていいと思う。アンチ巨人も巨人ファン。強固な組織・共同体と、そのライバルがいたりすれば、Jリーグはもっと面白くなるはず。


話は変わるが、本日、
全国社会人サッカー選手権大会東京23フットボールクラブが優勝を決めた。東京都1部リーグのチームが全社で優勝することは、今までになかったはず。東京23区は優勝したことで、全国地域サッカーリーグ決勝大会への出場権が与えられる。もし、そこで勝てば、関東リーグ(1部・2部)を一気に飛び越えてJFLへ参入する可能性もある。
ようやく、来期から東京都2部に昇格予定の慶應BRBにとっては、羨ましい限りだ。ただ、千里の道も一歩から。我々は、一歩一歩、時間を掛けて登ることが大切だと思う。踏み外すこともあるだろう。そういう経験をしなければ、強固なコミュニティは作れないから。

【所要時間:40分】
横浜ベイがモバゲーに買われるらしい。
ホエールズって名前に戻してくれたら嬉しい。
しかし、10年後、
プロ野球、Jリーグの親会社はどうなってるか…。