2011年5月8日日曜日

■「リーグ戦②vs流経大△/塾高・BRB」

本日も試合前の黙祷。スタジアムでは、学生が募金活動を実施。

関東大学サッカーリーグ戦【前期】 第2節 
vs流通経済大学 11:30 @江戸川区陸上競技場

△1-1(0-1) 流通経済大学 伝統の粘り。

本日、快晴。塾旗が江戸川の青空になびく。
サッカーが出来る喜び、そして、感謝。

初戦、昨年王者の明治大に続き、第2節は一昨年の王者流経大との一戦。慶應の真価が問われる大切な試合。といっても、毎試合真価が問われ続ける訳だが。

序盤、慶應ペースで試合が進む。
4分、右サイド武藤からのきわどいセンタリングは中央で詰め切れない。河井・慶太・大塚の連携からのミドルシュートなど、何度か流経大ゴールを脅かすが得点には至らない。20分過ぎから流経大のペースに。シンプルにDFラインの裏へのロングボールが危険。キッチリ競る、そして、カバーの徹底。クリアなのか、繋ぐのか、状況判断を明確に。25分、早いリスタートから息吹、河井、大塚と繋いで慶太のミドルシュートは枠を外すも、素早い攻守の切換をみせる。38分武藤が怪我で森田と交代。アクシデントへの対応はまずます。一方、流経大も前半30分過ぎにメンバーを代えた。怪我なのか、わからず・・・。前半、欲を言えば1点欲しかった。公式記録では、前半シュート数慶應2本、流経大1本。
後半立ち上がりも慶應ペース。増田のミドルシュート、CKからの息吹のシュート、黄色のヘッドなど、何度かチャンスが来るも、流経大ディフェンスもフリーではやらせてくれない、さすがに硬い。逆に、流経大に何度かCK、FKのチャンスが訪れ、ピンチを招くも何とか踏ん張る。が、後半22分、GK中川がエリア外でボールの処理を誤り、無人のゴールに流し込まれて先取点を奪われる。ぶっちゃけ、GKのミスだが、その前のビルドアップが中途半端だった。パスの出してと受けての意識だけでなく、周囲の動きの問題もある。今年はポゼッションサッカーを標榜している。こうしたビルドアップのミス、リスクは、想定内。だからこそ、一つのミスが失点に結びつくこと改めて認識する必要がある。一方で、一つのミスを失点に結びつけないためにチーム全体のカバーリングやサポートが必要不可欠。サッカーには野球と違って自責点という概念はない。野球のように数字で全てが評価されない、責任の所在が非常に不明確であるスポーツがゆえに、一人一人の責任は非常に重い。FWだって、局面ではDFをやるのは当たり前だから。
失点直後のキックオフ、右サイド息吹が果敢に前へ飛び出す。そのワンプレーだけを見て、今日は、このまま慶應は終らないだろ。と都合のよい予感を感じる。左サイド黄からのクロス、大塚のポストプレーなどで、何度かチャンスを掴むも決め切れない。どんなに揺さぶられても、流経大のセンター2枚はニクイほど、冷静沈着。31分にはFKから慶太が直接狙うもクロスバー直撃。このまま、試合終了かと思われた45分に中央でのこぼれ球を息吹が拾い右サイドの森田へパス、森田が右足を振り抜きゴールに突き刺し同点。そのまま、試合終了。何とか引き分けに持ち込むことに成功。試合内容的には悪くなかっただけに、勝ち点0と勝ち点1の差は雲泥。増田、松下、そして河井の中盤3人のセカンドボールへの厳しいアプローチが利いていた。笠松、松岡のセンター2枚も何とか踏ん張ったが、ラインコントロールはイマイチ。と笠松も感じているはず。個々の1対1の脆さが気になる。強引に流経大が来なかった分、助かった。もちろん、1対1にさせないようにすることも大切だが、攻守ともにもっともっと激しく、強く、早くアプローチと仕掛けを!
月並みだが、最後まで全員があきらめなければ、必ず何かが起きる。そして、何かが起きたときに、チャンスをモノにできるか、否か、結果を出すか、出さないか。これが勝負の分かれ目。よく、「普段の実力が発揮できれば、勝てた相手だった。」という台詞を耳にする。けどそれって、「実力が出しきれないのは、まさに実力が無いから。」だろと思う。実力出せれば、そりゃシュート決まって勝つだろと。試合で普段通りの実力を出すには、普段の練習のレベルを上げる、普段の生活のレベル、サッカーに対する意識レベルを上げるしかない。
開幕1勝1分け。悪くない。次は青学大。難しい試合になる。受け身になるな!

【得点者(アシスト者)】
68分 河本明人(村瀬勇太)
90+1分 森田達見(藤田息吹)

【慶應先発】
GK 中川翔太(4年・國學院久我山高)
DF 黄大城(4年・桐生第一高)
DF 松岡淳(3年・慶應義塾湘南藤沢高)
DF 笠松亮太(4年・東京ヴェルディユース)
DF 藤田息吹(3年・藤枝東高)
MF 増田湧介(1年・清水東高)
MF 松下純土(2年・國學院久我山高)
MF 日高慶太(4年・桐蔭学園高)
MF 河井陽介(4年・藤枝東高)
MF 武藤嘉紀(1年・FC東京U-18)
FW 大塚尚毅(4年・滝川第二高)

【慶應サブ】
GK 小島一輝(4年・愛知高)
DF 赤木努(3年・大宮アルディージャユース)
DF 香川佑介(3年・横浜FCユース)
DF 保田隆介(1年・横浜Fマリノスユース)
MF 森田達見(3年・川崎フロンターレU-18)
MF 岩田修平(2年・名古屋グランパスU-18)
MF 山浦新(1年・東京ヴェルディユース)

【慶應交代】
32分 武藤嘉紀→森田達見
82分 大塚尚毅→赤木努




流経大のセットプレーの入り方はバリエーションが豊富。
マークを外す動きをサインプレーで徹底していた。


この横断幕の多さは、毎度ビックリ。お金あるなぁ~。



劇的な同点弾。ベンチ前で喜ぶ選手の輪からいち早く抜け出し、センターサークルで流経大のキックオフを遅らせる選手、1年の増田。これが無かったら、やられてたかもしれない。(イエローが出ないか、気が気でなかったが。)点を取ってチームで喜ぶのはいいと思う。節度があれば、多少調子に乗ってもいいんじゃないかと個人的には思う。ただ、「切換え」の速さは徹底すべきだ。


※そして、大学以外の結果は以下となりました。

■慶應義塾高校
関東大会準々決勝
慶応 1(0-2/1-0)2 東
25分/東、39分/東、77分/慶応
→ベスト8進出は立派な結果。インターハイ予選に期待!

■慶應BRB
東京都社会人3部リーグ開幕戦
慶應BRB 3(1-0/2-0)0 緑一色フットボールクラブ
(得点:甲斐2点、千布)
→開幕戦勝利。気を引き締めて次の準備を!

【所要時間:50分】
攻守の切換え。
サッカーと仕事の切換え。
子育てと仕事の切換え。
難しいなぁ。