2010年3月14日日曜日

■オランダ遠征③

ソッカー部オランダ遠征で、現地で色々と面倒を見て下さった新崎さん(私が現役グラマネ時代の社会人コーチ)から以下メールが届く。ただただ、納得。
世界と戦う準備は出来ているか…。

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人見殿

さっき、人見ブログで本田選手の映像を見ました。去年の一時帰国時にチラッと話ましたが、彼はスマートな好青年です。今の日本代表に危機感を持っていて、一番の懸念は「仲良しクラブ化」していること。世界の一線で戦っている彼には、それが不満・不安で自分は意図的にヒールを演じてるような話をしていました。マスコミに叩かれても構わない、と。

若干論点がずれるかもしれませんが、我々がグラマネ・コーチ時代に選手に伝えてきたこと、ひとことで言うと「ど真面目にサッカーに向き合い、人間力を高めよ。」ということでしたが、実際には大切な何かを見落としていたのではないか?と海外で仕事をするようになってから、感じることが多くなってきました。欠落していたもの、それは「組織の中で溢れるような個性を出す。」こと。岡ちゃんの言葉を借りれば「絶対に失敗をしてはいけない場面で、リスクを犯すことが出来る個の強さ。」この部分が欠落していたのかな、と。

先週、オランダのHollandiaとの試合で、慶應が5対6で惜敗しました。前半は2-4、後半追いついて最後にやられた展開でしたが、試合後、選手達には充実感がみなぎっていました。満足そうでした。ただ、俺が思ったことは、惜しかったけど負けた。ヨーロッパの人とやると、こうなんだよね。ということ。ドイツ人もオランダ人も勝負にはめちゃめちゃこだわる。俺がやってる会社のドイツ人とのフットサルでも(90分ぶっ通し)全員頭の中にスコアが入ってる。今、21対19とか。ふがいないプレーには、壁を蹴り上げて大声で怒ってるし、自分に怒って途中で帰る人もいる。この是非はさておき、勝負へのこだわりはDNAに組み込まれているのだと思う。狩猟民族故のサバイバル本能が。

こんな例もある。うちの下の娘(5歳)が最近幼稚園に行きたくない、と言うので先生(ドイツ人)に相談したところ、「彼女はおとなし過ぎる。自己主張しないと助けようがない。」と一蹴されました。日本なら、「○○ちゃん、どうしたのー?」でしょ。

今の時代、グローバル化がどんどん進み、この流れは間違いなく加速する。ビジネスの世界において、日系企業は世界との戦いが避けられない。韓国や中国勢の追い上げもすごい。この中で、日本はどんな次の一手を打つのか?サッカーも同じ。世界と戦う宿命にある中で、今後どう進化させるのか?どんな人材?どんな教育?どんなインフラ?欧州遠征を通じ、選手たちが少しでも何かを感じてくれたら幸い。
新崎

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このままだと、益々、日本と世界との差が広がるだろう。
日本に真のサッカー文化、スポーツ文化を!
 
ビジネスの世界においては、(特に自身の所属する業界は、)
「日本語(言語)」という障壁に守られている部分があるが、
それも、もう、無くなるのだろう。
 
【所要時間:20分】