2月のシーズンインから、毎週末、サッカー漬け。
もちろん、好きで慶應ソッカー部に携わらせて頂き、グランドに向かってる訳で、傍からみれば、というか嫁から見れば、子育てもせずに自分だけ好きなことをやって…と言われても致し方ない状況。本当に頭が上がりません。とはいえ、こちらは、こちらで、色々と悩みやストレスを抱えながらグランドに向かう。関東リーグ戦では毎試合厳しい試合が続き、Iリーグではなかなか勝てないし、慶應BRB(OBチーム)に至っては運営面の問題と負けられない試合の連続で毎週末不安だらけ…。
週末にこんなにストレス溜めでどうすんのと、自己嫌悪に陥りそうになる時、いつも、以下コラムを思い出す。愛情があればこそ、この苦脳には耐えられるはずだから。
--------------
2008/4/16付 情報元 日本経済新聞 朝刊「プロサッカークラブは観客に何を売っていると思いますか」。三月末、Jリーグのゼネラルマネジャー(GM)講座で講師を務めたリバプール大学のローガン・テイラー博士(サッカー産業グループ)は受講者にそう尋ねたという。
「夢を売っている」「感動を売っている」「熱狂を売っている」。普通はそう答えるだろう。テイラー氏によれば、違うのだという。「プロサッカークラブは苦痛を売っているんですよ」
支持するチームが先制されれば、サポーターは心を痛める。負ければ、なおのこと。リードしていても、「追いつかれるのではないだろうか」とひやひやする。勝ったとしても、「次は鹿島戦かよ」と心配になり、「こんなことで1部に残留できるのだろうか」と思い悩む。いつになっても心は休まらず、苦しみは続く。たとえ優勝したとしても、新シーズンに入れば「今季は大丈夫だろうか」と新たな苦悩が始まるはずだ。
もちろん観客は勝利の歓喜を求めてお金を出しているのだが、実際はほとんど苦痛ばかりをつかまされている。それがわかっていても、またスタジアムを訪れる。
テイラー氏の講義を聞いたある受講者は、大事なことに思い至ったという。「苦痛を感じてくれるのは、そこに愛があるからですよね。クラブのために苦悩してくれる人。サポーターという言葉は、そう定義づけることができるのではないでしょうか」。確かに、歌手や音楽家や俳優や画家を支持するのとは、心理的なつながり方が決定的に異なる。 「クラブ関係者は、苦しみを抱えている人々と日々向き合っているということを意識しなくてはならない」とテイラー氏は訴えたという。その点をおろそかにしてしまうと、愛はときに破局を迎える。(吉田誠一)
----------→日経電子版 便利です。
【所要時間:15分】
ピルロの白黒ユニ、絶対似合わないって。
せめて、海外のチームに移籍して欲しかったが。