2011年6月2日木曜日

■「Jの現在地」

昨日5月31日、読売新聞朝刊コラム「Jの現在地」に、大学への育成費不払いについて書かれていた。流通経済大中野監督のコメントが中心。育成費とは、アマチュア選手がプロ選手としてJリーグチームに移籍する場合、直前に在籍した4年間までに1年あたり30万円を上限として請求できる権利。(厳密にはもっと細かい)仮に、大学4年間所属すれば、120万円を大学側はJチームに請求できる。ただ、その請求金額の4割を大学サッカー連盟が抜くので、大学には実際は72万円となる。大学連盟はそのお金で、大学選抜の遠征費などを賄う。今や、流経大は最も多くのJリーガーを輩出するアマチュアチーム、(Jの下部組織のどこよりも多くの選手を輩出する)、当然、育成費の不払い、および、記事には書いていないが、大学サッカー連盟への40%の上納金に対する複雑な思いがあるはず。しかし、記事を読んで、育成費の不払い以上に、大学卒Jリーガーの年俸の低さに改めて厳しいなぁと感じる。中野監督は年俸180万を提示するJ2のチームが、本当に選手を大切に扱っているのか?と疑問を投げかけている。
プロ野球のように年間130試合できれば、もう少しJリーグも潤うのかなぁとか、色々考えるが、日本のサッカービジネス市場に根本的な問題があるのは明らかだ。どうにかしたいが・・・。

そんなんで、
本日6月1日の日経新聞朝刊にも以下、Jリーグ関連の記事が掲載されていた。

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Jリーグ、クラブ経営厳しく審査 ライセンス制13年導入

3年連続赤字で剥奪「経営危機を予防」

Jリーグは2013年からクラブライセンス制度を導入する。毎年、各クラブの財務面、施設面などを厳しく審査し、基準を満たしたクラブにライセンスを交付する。取得できないクラブはJ1、J2に参戦できず、日本フットボールリーグ(JFL)への降格となる。Jリーグは審査を入会時だけでなく、継続的に行うことで、09年の大分のような経営危機を防げるとみている。

■必須項目は44

 審査するのは、スタジアムなどの施設、クラブの財務内容など大きく分けて5分野。合計すると56項目にのぼる。各項目にはA~Cの3段階あり、44あるA項目は満たさなくてはいけない必須要件。B項目は満たさないと勝ち点の剥奪などの制裁を加えられるが、ライセンスは交付される。「女子チームを備える」などのC項目は推奨される要件となっている。

 Jリーグが重視するのが施設基準と財務基準。スタジアムの収容人数はJ1が1万5000人、J2は1万人と、従来と変わらないが、より厳格に運用する。たとえばJ2徳島は今のままではJ1に上がれない。J1柏はこうした動きに対応し、本拠地を増築する。医務室や報道控室の設置はもちろん、トイレの数も規定される。

 厳しいのが財務基準で、債務超過、あるいは3年連続赤字のクラブには原則としてライセンスが下りない。

 東日本大震災の影響で今期は赤字になるクラブが増える可能性がある。そのため「3年連続赤字はアウト」という規則の適用は「12年度以降の決算で」と修正した。12年度から3期連続で赤字を計上すると、16年度のライセンス(申請は15年)が下りない。ちなみに09年度は8クラブが債務超過となっている。

■2つの審査機関

 クラブの提出した書類をもとに審査する機関は第一審機関、上訴機関と2段階設ける。第一審機関が基準を満たしていると認めたクラブにはライセンスを交付。第一審機関による却下に不服なときは上訴機関で再審し、それでも却下された場合はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴できる。

 第一審機関、上訴機関はともに弁護士、公認会計士、有識者の3人で構成し、Jリーグ、日本サッカー協会の職員は入らない。38クラブの審査に対応するため、第一審機関は3班つくる。メンバー(4期8年まで)は今夏までに選出する。

 Jリーグは年明け後に各クラブに説明会を開いているが、あらためて25日からの3日間で全38クラブに制度の運用方法などを説明した。

 4月末にはアジアサッカー連盟(AFC)に原案を提出、細部の確認を行い、11月末に承認をもらう。たとえばスタジアムの屋根について、Jリーグの原案に「できるだけ多くの観客席を覆う」とあるのを、AFCは「より具体的に」と求めている。AFCは、トイレにローラー式ハンドタオルを設置することなども要求している。

 Jリーグのライセンスマネジャーを務める大河正明・管理統括本部長は「降格させることが目的ではない。継続的にクラブの経営を監視することで、リーグが6億円を融資した大分のような重度の経営危機を予防できる可能性がある」と話す。この制度の導入は、プロクラブとしての品質をアップさせ、リーグのブランド価値を上げる狙いもある。

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【所要時間:25分】キリンカップペルー戦、イマイチ。