2009年6月21日日曜日

△Iリーグ開幕戦vs神奈川大 引き分け/真剣勝負の場は尊い

本日、Iリーグ開幕戦13時キックオフ@日吉。

△ 慶應B(Cチーム)vs神奈川大学A

1-1(前半0-1) 格上だが残念な引き分け…

土砂降りの中、一時は中止になるかと思われたが、試合前、会場責任者、審判、両チームの代表との話し合いにより、万が一、落雷が鳴ったら速やかに試合を中断することを条件に試合決行。
試合前の打ち合わせで、少々遅れてグラマネと共にミーティングルームに行くと、ホワイトボードには既に、今日の試合のポイントや今まで取り組んできた課題が書かれていた!「攻守の切り替え、1対1、球際etc…」 選手が自主的に書き出してくれていた。正直、嬉しかった(熱くなった)のと、今日の試合は期待できる!と思った。
今日の試合が持つ意味を確認して、選手をグランドに送り出す。→Iリーグ開幕戦であるとともに、リーグ戦で敗れている神奈川大学に借りを返す、そして、来週の早慶戦に向けてCチームとしてトップチームへの気持ちを伝えるべく試合だ。
CチームのKEIO PRIDEを!

 試合開始2分、いきなり、神大のラフプレイにイエローカード。審判のジャッジが非常に明確で、早いなと思った。そんな中、前半5分、ペナルティーエリア内で、軽率なプレイでハンドを取られて、いきなりPKを献上、キッチリ決められて0-1とされてしまう。しかし、慶應は下を向くことなく、積極的に前線からプレスをかけ、相手両サイドバックの裏を付く攻撃を徹底する。水浸しのグランドのため、技術的には上回る神大の中盤に対しても、球際で負けずに、攻守の切り替えを早くし、慶應が押し込む時間帯が多く続いた。ワントップのペレ(石川)が前線で体を張ったプレイでボールをキープし、左の翔太(山本)、右の望月がサイドを崩してチャンスを演出するも決め切れない。前半30分には、神大に退場者が出て10人となった。一方で、前半40分、右サイド望月が怪我で途中退場で金房を投入。前半は、0-1だが慶應ペースで折り返す。相手は一人少ないがゆえに、一人一人が110%の運動量で来るはず。慶應が前半と同じペースの運動量だと崩せないぞ!俺らが110%の運動量で戦わなければならない!と選手を後半へ送り出す。後半頭から、和馬(鈴木)に代わってタツオ(藤村)を投入。前半からの流れをそのままに、慶應ペースで試合は進む。サイドチェンジのクロスから、神大の両サイドを再三崩すものの、決定的なチャンスを決め切れない。後半13分タカ(吉田)に代えてゲン(横山)を投入し、サイドからの崩しをさらに強化。神大も鋭いカウンターから決定的なチャンスをつくるも、GK正岡を中心にセンターバック山村、久保田のコンビで何とかしのぎ、後半35分、神大ゴール前のFK。タツオが蹴ったゴールに向かっていくグラウンダーのボールがそのままゴールに吸い込まれて、ついに同点!40分翔太に代わってコウジ(富永)を投入。後半45分、ディフェンスラインの裏を抜けだしたペレがペナルティエリア内で倒され、主審がペナルティスポットを指す!PK獲得でベンチは歓喜を爆発させたが、エリア外でのファールと修正されFK獲得にとどまる。直接FKは惜しくも枠を捉えることができず、試合終了。試合後、神大の選手が審判に文句を言ったため退場となり、少々、後味が悪かったが、試合内容としては決して悪くないと思った。
勝ちたいという気持ちが、選手全員から伝わってきた。終盤の猛攻は、見ている人に感動を与えることが出来たと思う。ただ、選手が引き分けという結果に若干満足気味だったので、試合後のミーティングでは、もう一度締めなおした。上を目指して戦っているうえで、今日の勝ち点1は非常に残念だ、今日は勝ち点3以上の勝利を逃したのだから…。
今日の試合、1年生で唯一グランドに立ち、軽率なプレイでハンドを犯したユウマ(曽我)は、今日の試合を絶対に忘れてはいけない。俺もお前が卒業するまで忘れないから…。
 


試合前の土砂降りで中止も検討されがが、何とか試合決行!



アップから戦いは始まっている



グランドコンディションは悪かったが、慶應としては功を奏した形となった
 
 

序盤から激しい試合

 

トップチーム・Bチームも土砂降りの中で応援!この声が選手を奮い立たせる。


久しぶりの公式戦での監督采配。監督采配と偉そうに言えるほどサッカーを知らないし、グラマネの柳生との二人三脚。今までの練習試合も、もちろん常に勝利を目指して選手を選んで、グランドに送りだしていたが、とはいえ、個々の選手の成長を優先して試合に臨んでいた側面が大きい。しかし、今日は、何が何でも勝つためだけに試合に臨んだ。やっぱり、「真剣勝負の場って、本当に尊いものだ」と改めて感じた。 そして、そうした場を支えてくれる人が必ず存在することも。雨の中、試合に出られない選手やスタッフも、一生懸命チームの勝利に貢献しようと動いてくれた。

余談だが、Iリーグは選手交代が5人まで許されている。半数近い選手を交代できるのは、どうなのかなぁと思いながら、今日は積極的に選手交代のカードを切った…。
 
■TOP&Bチーム vs横河武蔵野(JFL) 練習試合


Iリーグの後、トップチームはJFL横河武蔵野(旧横河電機)と練習試合。早慶戦前の大事な試合。慶應が相手を圧倒。

 
【所要時間:80分】

■追伸
実は、今日のIリーグの試合で、メンバー入りする1人の選手登録漏れが昨日夜に発覚して、今日のメンバーに入れないといった信じられないミスがあった。試合前、グラマネ、主務、副務、運営担当者、学連を呼んで事情聴取とミーティングを行った。嫌なムードで試合に臨みたくないなと思いながらも、説教をせざる得ない。二度とあってはならない事件だし、そもそも、Iリーグに対する取り組む姿勢をもう一度考えて欲しい。「責任感」って言葉、コーチになってから一番言っている単語かもしれない。