慶應BRB主務兼ストライカーの藤岡さん。
嫉妬するくらいの文才を持っている。
以下、藤岡さんが書いた、BRBの試合の戦評。
(戦評を書くのって、ほんと難しい。俺、全然書けない。)
身内ネタですが、BRBのグループサイト限定でアップ(ほぼ毎試合)されるのは、もったいないと思いまして、転載してみました。ぶっちゃけ、試合と同じくらい、藤岡さんの戦評は面白い。
※以下戦評、一部、不適切というか、エスプリが効き過ぎた文章は削除してます。なので、正直、パンチに欠けます。元本はこんなもんじゃないと付け加えときます。
---------<藤岡戦評価>
得点 甲斐3 小坂井2 毛利2 市川2
■得点経過
前9分:小坂井(甲斐)
前15分:毛利
前21分:小坂井(富永)
前23分:甲斐(大野)
前34分:甲斐(毛利)
後10分:甲斐(市川)
後21分:毛利(市川)
後25分:市川(吉田航)
■試合前
すいません藤岡遅刻しました。
前深夜、妻に「夏帆を6時発ってありえない。あまりに可哀想すぎる」と人非人のように言われ、「えっと余裕を持って5時45分発を考えてまして」とも言いづらくなり、6時15分発に家庭の平和と妥協点を見いだしました。ぶっ飛ばしましたがやっぱり間に合わなかった。
スタメンはGK下元、DF右から大野(主将)、伊藤洋、水澤、吉田翔、MF底に市川、富永、右に伊藤慶、左に小坂井、FW毛利、甲斐。もう空で言えるようになってしまった。ベンチにはハスキーボイスでスタメンをシャウトする宍戸監督代行がどっかと構え、人見、永野、野並、七戸、初登場根本、ガリアーニ、吉田航、藤岡 の男衆が脇を固める。しかしこうして並べてみると、BRBベンチってどうにも両極端ですな。野並、七戸のような中間色パーソンは貴重な存在です。
■前半
相手はまぁまぁ足もとしっかり。さらに全員の意思統一もよく、ここまで強い相手だと、引いて守って一発勝負しかアルメイダ、どう? 今のダジャ レ? さえてない? 今FWにあっさり抜かれたけど。サイドも抜かれたけど。ボランチには好き勝手にやられてるけど。本職や野球のGK(下元)フィードからシン(小坂井)に抜け出されて先制されたけど。
前半9分 慶應BRB1-0FCあきんど。
2010年東京都社会人サッカー連盟4部リーグ5ブロック、全勝同士の天王山対決で慶應が先取点。これでイレブンに歓喜無しってどうなのよ。もうこのドラマ、シーズンいくつだよ、的な顔はどうなのよ。アイスで当たり棒が出た方がまだ嬉しがるんじゃあ。次の最終節で先取点の人は、少なくともコーナーフラッグまで走り回ることを義務づけます。人生で嬉しい瞬間というのは貴重なものなのです。
相手キックオフ。衝撃のキックオフシュート。ポン、ポン、と二回切なく弾んで下元の手に。秋ですなぁ。しかしツーバウンドって! 市長さんの始球式! 昔はいいキック持ってたんでしょう。彼の今宵晩酌はどんな味なんでしょうか。
この時点で、相手は確かに足もとしっかりしてるし、サッカーのお作法は押さえてるかもしれないけど、それにしたって若い時でもBRBより下、それが年取ってるってんだから、水飲んだら小便するでしょ、ぐらいの必然さで勝利を確信。再び小坂井、甲斐2点、毛利の追加点で5-0ハーフタイム。
■後半
宍戸監督代行のハスキーボイス絶叫を受けて、ピッチに散る荒鷲イレブン。
野並(伊藤洋)、永野(小坂井)がin
相手はそろそろ月曜の会議が気になる感じ。若いの相手にけちょんけちょんにされましてね、おかげでこの日焼けですよ、と商談前のトークをかます算段か。二人ほどうまい奴がいて、局面ではやられることもありました。彼等はその記憶でご飯三杯はいくでしょうな。
一方BRBは相手にレベルを合わせることなく、ほぼ前半通りの戦い。平成10年卒大野ビッチの飽くなき上下動は俺を熱くさせたぜ。その他、いつもよりは守備機会の多かった守備陣も、相変わらず水澤が僕、人間というよりやや鉱物ですから、という固めディフェンスで締め、野並・伊藤洋も仕事を果たし、吉田翔も惜しいシュートを放つなど存在感。
攻撃陣には七戸(伊藤慶)が投入され、さらにはお待ちかねガリ(大野)、吉田航(富永)が入って、今日はどのベテランが点を取るかショーが開演。私はガリのロングシュートに賭けてましたが、残念ながら航の1アシストのみで本日は終了。試合の方は甲斐、毛利、市川がそれぞれ1点ずつで8-0タイムアップ。
■総括
これで昇格はほぼ間違いなし。
なお人見とコジのことなので、最終戦もガチメンバーでしょうが、以前BRBで一度最終戦を前に優勝を決めたことがありまして、その時の最終戦スタメンは中村さんトップ下(でしたよね?)、藤岡右サイドバックでした。松本さんどこでしたっけ? ともかく楽しかった-。しかも5-0で勝っちゃって。
■Tokyo League Today より抜粋
(本日、出番が無かったわけだが)
「全く問題無い。俺はミス宍戸の判断を100%信頼している。そもそも俺は、ジュベニール時代に夜明けから日没まで下田グランドにいて、1秒も出なかった事があるんだ。アップさえ無しだぞ! 体育会に入って運動不足の日があるとは思わなかったよ。同じ場所で日の出と日の入りを見たのも人生であの時だけだね。その時の監督のことも100%信頼しているけど、ケイシの親父さん、と名前だけ伝えておこうか。ともかくあの下積み時代に比べればこんなのは苦労の内に入らない」
(最終戦に向けて)
「試合には勝つためのメンバーが出る。FWには点を取れる奴が出る。簡単なことだ。ただAOIの諸君にこう伝えてくれるかな? 君達のためのスペースは、既に俺の得点記録シートにリザーブしてある、と」