2010年6月6日日曜日

■「総理大臣杯出場決定!いざ、全国大会へ」


大阪に繋がる青い空。

総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント
関東代表決定戦代表決定戦 
vs中央大学11:30 @中央大学グラウンド

○2-1中央大学 全国大会(大阪)への切符獲得

スタメンからサブまで、昨日と全く変わらないメンバーで中央大との一戦に臨む。昨日、今日と連戦のため、スタメンを何人か変えるのがセオリーかもしれないが、敢えて全く同じメンバーで臨むところに、李監督のある意味でのメッセージが込められていた。

序盤、中央大のロングボールの対応に戸惑い、押し込まれる時間帯が続く。ゴールキックなど、制空権を相手に奪われつつも、何とかセカンドボールを拾うことで慶應大のペースに引き込む。(前半セカンドボールダッシュは10本対5本で慶應が多かった。)
そして、17分に加美からの鋭いクサビのパスを河井がエリア内で相手DFを背負いながらコントロールして山浦に落とし、山浦が豪快にネットを突き刺し先制に成功。その後も、FKから田中が決定的なヘディングシュートを放つも惜しくも追加点が奪えず、1-0で前半終了。欲を言えば、前半、追加点が取れるうちに確実に取る必要があった。
このまま、1-0で中央大が黙っている訳も無く、0-0のつもりで後半新たな気持ちで臨むも、地力に勝る中央大が猛攻を仕掛けてくる。後半立ち上がりビックチャンスを逃すと、その後は中央大の攻撃に圧倒される。後半13分にゴール前に釘付けにされ、ミドルシュートを豪快に決められ同点に追い付かれる。そのまま、ズルズルDFラインを下げられたら、間違いなく、逆転されていただろうが、何とか最終ラインから前線までがコンパクトにラインを保ち、中央大に食い下がる。この苦しい時間帯で、相手に追加点を許さなかったことが、結果的に慶應に勝利を呼び込んだ。試合終了間際の88分、交代出場の森田がスピードに乗ったドリブルから迷わずシュートを放ち、ゴール左のポストに当たってゴール内側に吸い込まれる。2分+ロスタイム3分、最後まで冷静に試合を運び、念願の全国大会の出場権を獲得。総理大臣杯(@大阪)の出場は、たしか、俺らの一つ下の代、以来となるから、約12年ぶりくらいだろうか。
ただ、出場するだけでは意味がない。関東の代表として、上位を目指し、この予選2試合と同じく1戦1戦大切に戦っていきたい。そして、本気で、日本一を目指す!

来週12日(土)、中央大学とはリーグ戦10節でも対戦する。
リーグ戦はリーグ戦。絶対に負けられない試合になる。

【得点者(アシスト者)】
17分 慶大 山浦公裕(河井陽介)
58分 中大 永木亮太
88分 慶大 森田達見(河井陽介)

【慶應先発】
GK 中川翔太(3年・國學院久我山高)
DF 黄大城(3年・桐生第一高)
DF 三上佳貴(4年・藤枝東高)
DF 笠松亮太(3年・東京ヴェルディ1969ユース)
DF 田中奏一(3年・FC東京U-18)
MF 藤田息吹(2年・藤枝東高)
MF 大塚尚毅(3年・滝川第二高)
MF 山浦公裕(2年・FC東京U-18)
MF 加美義人(4年・済美高)
FW 川久保理(2年・國學院久我山高)
FW 河井陽介(3年・藤枝東高)

【慶應サブ】
GK 小島一輝(3年・愛知高)
DF 横川達郎(4年・渋谷教育学園幕張高)
DF 岩田修平(1年・名古屋グランパスU-18)
MF 日高慶太(3年・桐蔭学園高)
MF 松下純土(1年・國學院久我山高)
FW 深澤良(4年・清水東高)
FW 森田達見(2年・川崎フロンターレU-18)

【慶應交代】
45分 大塚尚毅→松下純土
63分 山浦公裕→日高慶太
82分 加美義人→森田達見
 

試合前のミーティング。
疲労はピークだが、気持ちが先に行く。


どこか、合宿に行ったような錯覚に陥いる風景だ。


昨日同様、真夏日。
怖いのは体力よりも、集中力の欠如。
集中力の欠如が、判断のミスを誘う。
判断のミスは、味方のカバーが確実に遅れる。


ハーフタイム。
1点リードも、このまま終わるとは誰も思っていない。


試合終了のホイッスル。
グランドに倒れ込む中央大の選手。
中央大にはプロを目指している選手も多いはず。プロを目指す選手にとっては、総理大臣杯は極めて重要な就職活動の場でもあるわけで、出場権を逃したことは大きな意味をもつ。


息吹が(心から)笑ってるの、初めてみたかもしれん。
支えてくれた仲間と喜びを爆発させる選手たち。
試合に出ている、出ていないは関係なく喜びある仲間がいる。
No border,No limit!
そこに、領域もなければ、限界もない。
このチームの一体感が、他大学には無い慶應の強みの一つだ。
  
U-19監督の布啓一郎氏の姿を会場で見かけた。
藤田息吹をチェックに来たのだろう。
ちゃんと、ココまで見に来るのかぁと感心してしまった。
市船時代のギラギラしたオーラは無く、穏やかな感じだった。
 
【所要時間:60分】この2試合の経験は大きい。
  
今週末、絶対に負けられない。
6月12日(土)リーグ戦【前期】
第10節vs中央大学13:50 @西が丘