2010年12月10日金曜日

■「日韓戦(リベンジ)」

11月9日 日韓大学選抜の試合が行われた。正確には、関東大学選抜vs韓国大学選抜。この試合が行われた経緯は、以下の記事にある理由らしい。そして、試合は4-0で関東選抜の勝利。全日本大学選抜に負けたら、韓国選抜は国に帰れないんじゃないかと心配になる。ちなみに、今回の韓国大学選抜に、延世大、高麗大の選手は一人もいないのは何故かな? →試合の詳細はコチラ(プロパガンダファクトリーblog)


■日本の大学サッカー、好循環(朝日新聞11/9) 

過密日程の中、ある日韓戦が年末にねじ込まれている。12月9日に関東大学選抜が、同月11日には全日本大学選抜が、東京・赤羽スポーツの森公園競技場で韓国大学選抜を迎え撃つことになっている。 韓国側を怒らせたのだった。8月、強化のために韓国遠征した関東大学選抜が、あろうことか3連勝してしまった。芸園芸術大学に3-0、韓国大学選抜に3-1、社会人チームのヒュンメルには2-0。大学日韓定期戦のデンソーカップは過去、3勝3敗1分けの五分だが、韓国で行われた試合は韓国選抜の3連勝。それが、今回は「全日本」ではなく、「関東選抜」が「韓国選抜」を破った。それも、来年に中国で開かれるユニバーシアードに向けた強化のため、3年生以下の編成だった。韓国大学選抜戦はテレビ中継もされていた。韓国としては赤っ恥だった。 ヒュンメルのオーナーでもある韓国大学サッカー連盟のビョン・ソカ会長が、自分のチームまでもがやられたこともあり、「強力なチームを編成してリベンジしたい」と要請してきた。「もちろん自費で来る。定期戦を除き、韓国大学選抜が日本に来るのは初めて。日本の大学サッカーのレベルが上がったのをみて、火がついたのではないか」と、全日本大学サッカー連盟の松本健一副会長は言う。 今、日本の大学サッカーは、いい循環に入っている。1993年のJリーグ発足からしばらくは、有力な高卒選手が漏れなくJリーグに入ったこともあり、低落傾向にあった。しかし、Jリーグブームが去り、各クラブが身の丈経営を目指して選手の保有人数を絞ると、大学はあと一歩でJリーグ入りできなかった高卒選手の受け皿となり始めた。そして、駒大を出た元日本代表FWの巻誠一郎(ロシア・アムカル)に代表されるように、大器晩成型が大学で一皮むけ、即戦力でJリーグに輩出するようになった。指導のレベルも上がり、海外遠征もある。Jリーグで試合に出られないまま塩漬けになるより、実戦経験も積める。大学はJリーガーの供給源としての地位を確固とした。 全日本大学選抜は台湾の五輪代表とA代表からも、日本サッカー協会を通じて親善試合の派遣要請があり、12月14日と16日にアウェーで試合を行う。アジアの格下とはいえ、全日本大学選抜がA代表とやるのも初めてのことだ。12月18日には全日本大学選手権が始まる過密日程だが、まさにうれしい悲鳴だ。 必死の韓国を跳ね返したら、また先につながる経験になる。赤羽スポーツの森公園競技場での2試合は、ともに午後1時開始。入場無料だそうだ。(中小路徹)

※正直、好循環とは言えない。大学の先、Jリーグが循環しているように思えない。間違いなく、大学サッカーのレベルは上がっている。が、大卒Jリーガーの待遇は、10年前よりも格段に悪化し、プロ野球に比べると、そりゃ悲しくなる。ハイリスクローリターン人生じゃ、なかなか夢も描きにくいから。

【所要時間:20分】