2009年5月31日日曜日

△第10節vs駒沢大 引き分け

第10節 vs駒沢大 @保土ヶ谷公園サッカー場

△2-2(前半1-1) 我慢の引き分け
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右サイドバック田中は出場停止。今日の試合は、ロングボールを多用してくる駒沢大を意識したフォーメーションで試合に臨む。一年生の藤田をボランチ(センター一枚)でスタメン起用、 彼に対する期待が伺える。 (俺らのソッカー部時代だと、間違いなく、サイドバックやサイドハーフでまずは試合に出してたけど、そんな悠長なことをやってられない時代かもしれない。)
 

 風間  甲斐
    中町
織茂     中川
    藤田
横川 黄 三上 笠松
    小島

 

前半4分、風間が相手DFのトラップミスをかっさらい、サイドを突破してセンタリング、中央で甲斐が難なく合わせて先制。その後も、慶應ペースで試合を進め、27分にも風間が右サイドを突破してチャンスをつくるが追加点は奪えず。その後は、徐々に駒沢大のロングボールにディフェンスラインが押し込まれる。33分にCKからのこぼれ球を押し込まれて1-1の同点に追いつかれ、前半終了。(前半、セカンドボールのダッシュは、駒沢9本に対して慶應5本で負け。)



保土ヶ谷グランドはロッカールームが無い。スタジアムから、このように、ミーティングが丸見え!とはいえ、相手チームの関係者が盗み聴きするような動きはなし。

ベンチ入り選手も戦術を確認。ユニフォームもキッチリ畳まれている。 

後半立ち上がりは、駒沢大の圧力に押し込まれる。中盤を省略し、前線のツートップもしくは、スペースににロングボールを放り込み、そのセカンドボールを徹底的に拾う戦術は変わらない。後半10分にCKからピンチを招き、14分には慶應ディフェンスラインの裏を取られてGKと1対1となったがポストに救われる。そんな中、17分に左サイドバック横川のペナルティエリア内のスライディングがPKと判定される。正直、スタンドから見てる感じでは、ボールを捉えており、ファールには見えなかったのだが…。PKを決められ1-2勝ち越しを許す。風間に代えて河井、藤田に代えて日高(今期初出場)を投入し、ゴール前を固める駒沢大のディフェンスラインを何とか崩しにかかる。しかし、10人全員がゴール前を固める駒沢のディフェンスラインをなかなか崩せない。サイドを崩し、クロスボールを上げるものの、駒沢大のセンターバックに弾き返されてしまう。残り時間が刻一刻と無くなる中、43分に中川→中町→河井→織茂がゴール前の一瞬のスキを突いてゴールを奪って2-2に追いつく!

試合終了間際に興味深いシーンがあった。

ロスタイムのラストワンプレイ。慶應ゴール前、非常に危険な位置でFKを与えてしまう。十分直接狙える距離。その時、駒沢大のキッカーがベンチの監督(orコーチ)に向かって、「直接狙いますか?ゴール前にあげますか?」といったようなことを聞いていた。ラストワンプレイ、極度な緊張と責任が伴うFK。だからって、監督に判断を仰ぐのか…耳を疑った。野球じゃねーんだよと。壁の位置、ゴール前の状況、それはキッカーが一番情報を持っているはず。監督は壁の位置や、ゴール前の状況、タイミング、そして、その時の空気を感じ取ることはできない。そして何よりも、選手自身で判断し、決断することがサッカーそのものだと思う。試合中、常に、駒沢大ベンチからはグランドの選手に向かって(罵声とも取られかねない)コーチングが聞こえていた。大学レベル、しかも公式戦で、自身のチームの選手にああいう言い方は、個人的には好きじゃない。(自分もベンチから大声で叫ぶタイプなんですが…。)ただ、どんなにベンチが叫ぼうが、最後はグランドにいる選手一人一人が自分の力で戦い抜き、勝利を掴み取るしかないのだから。そして、試合に出ていない選手は、その勝利に貢献するために自分は何をできるのか?何をすべきなのかを、あらゆる局面で常に考える。それが、慶應ソッカー部だと思う。

FKは大きくゴールを越えた。試合終了。

今日は絶対に負けてはいけない試合だった…。

次節最終節、中町は累積で出られない。厳しいが、慶應のチーム力が試される大切な試合になるだろう。

ハーフタイムの円陣。ソッカー部全員の魂を。

【所要時間:80分】

前節、神奈川大に負けているだけに、今日は負けないで良かった。しかし、書きたくないけど、審判のジャッジが少々残念だった。(PKだ、PKじゃないではなく、全体の試合コントロールについて)  あと、今日の中町のイエローはいらなかった…。熱くチームを引っ張る、負けず嫌いな彼の性格は個人的には好きだし、今の慶應には必要不可欠だが、無駄なイエローを貰うのはまだまだ子供。マルディーニが無駄なイエローを貰ったところを見たことないから。