2009年5月28日木曜日

■「モンスターハンター」のコミュニケーション戦略

本日夜19時より、以下セミナーに参加すべく、慶應大学三田キャンパスへ。8年ぶりくらいかな。三田駅から迷いかけた…。

「コミュニケーションデザインの未来」第4回

『PSPで330万本突破!「モンスターハンター」のコミュニケーション戦略』
主催:ワイアードビジョン・アスキー総合研究所・慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科

辻本 良三株式会社カプコン 編成室

稲見 昌彦慶應義塾大学 大学院 メディアデザイン研究科 教授

現在、私が一緒に仕事をしている(正確には仕掛けている)方が主催しているセミナーということで、こっそり参加。(もちろん自腹) 恥ずかしながら、本日のセミナーで、PSPの超人気ソフト「モンスターハンター(略モンハン)」を一度もゲームしたことが無い聴講者は多分、俺だけかもしれない。ただ、最近は電車の中で任天堂DSよりも、PSPのモンハンやっている人の方が多いので気になっていた。330万本売れるにはそれなりの理由があるはずだし、知っとかなきゃマズイっす。

正直、セミナーは若干物足りず…。モッタイナイ感じ。理由は、辻本氏が悪いのではなく、稲見氏やコーディネーターの問題かも。辻本氏は、本日の来場者がゲーム関係者ではなく、マーケティング担当者が多いことを意識してしまい、かなり言葉を選んで喋られていた。コーディネーターもセミナーのタイトル「コミュニケーションデザインの未来」に落とし込もうという意図がみられて会話がイマイチ噛み合わない。ぶっちゃけ、開発の裏話とか、苦労話をリアルに聞くだけで良かったのに…。

セミナーの最後の最後で、ようやく辻本氏から本音が出た。「そもそも、ゲームってコミュニケーションですから。」と一言。そうなんだよね。いまさらコミュニケーション戦略に落とし込むまでもないのかもしれない。オンラインゲーム云々言っても、ポータブルで持ち運べて、ゲームそのもののクオリティが高く、世界観があり、素人でも途中から参加できて、口コミを誘発するプロモーション戦略をしつつ、且つ、対戦ではなく協力型のゲームで、教える人と教えられたい人の連鎖が起き、ゲーム中に様々なギミックを仕掛けて口コミを誘発する仕組みを緻密に計算した結果の330万本であり、その過程でコミュニティが形成された。とはいえ、色々勉強になりました。違う業界で活躍する方の話を生で聞くことは重要だ。以下、忘れないようにメモ。

  • モンスターの体力を数値化せず、体の動きで判断させることでコミュニケーションが生まれる。
  • ユーザーアンケートで、聴いてしまうと本当の答えは出ない。答えは、日常の中での行動を分析するしかない。(R25 創刊時のユーザー調査と同じことだな)
  • 「面白い≠飽きない」
  • マジックナンバー4(3人ではなく4人だから生まれるコミュニケーション)



やってみるかな。PSPも買わなきゃか…。

【所要時間:45分】

■追伸

しかし、今朝のCL決勝は良かった。バルサの中盤でのパス回しは半端ない! 判断のスピード、パスの正確さ、サポートの早さ(角度・人数)、コントロールの正確さ、スゴイ。マンUもボールの奪い所が見つからなかったという印象。プジョルも頑張ってた。アンリもキレキレ。しかし、今年はトヨタカップは日本じゃないんだった!アブダビだったか。